こんなに求人があるのに、なぜか採用されない…😥
なぜ受からないんだろう…😫
この先もずっと仕事が見つからないのかな…。
不安で不安でしょうがない😔
「アルバイトに受からない。」「また不採用。」「理由が知りたい!」
今、コロナ禍で新たに仕事を探されている方が多いと思います。
今回は、飲食店店長の経験と現在人事に関わる私が、不採用の理由と企業側の本音も教えます。
【アルバイトに受からない理由①】業界選択が間違っている
『履歴書の書き方』『連絡の取り方』『面接での注意』これらを意識して取り組んでいるのに不採用。
仮にそれらが問題ないとするなら、業界選択ミスが考えられます。
簡単に見ていきましょう。
人材が不足している業界
- 建設
- メンテナンス
- 医療
- 介護
- 農林水産
- 教育
- 物流
- IT通信
- 小売
- 食品etc...
日本はもともと慢性的な人手不足ですが、コロナ禍で更に加速している業界もあります。
よくニュースで、スーパーや薬局、宅配サービスが取り上げられていますね。
又、高齢化に伴い、技術者不足も深刻です。
知識や技能、経験がある方はもちろん、接客や力仕事が得意な方は、積極的に狙って良いと思います。
それでも不採用になるのであれば『より条件の良い人がいた』『職場(人間関係含む)に、合わないかも』『面倒くさそう』大体これらのどれかです。
こればっかりは縁なので、次にいきましょう。
人材が余っている業界
- 航空
- 観光
- 宿泊
- 不動産
- 外食
- 美容
- ファッション
- 娯楽
少しずつ人手不足に戻りつつある業界もありますが、それでも緩やかです。
今それほど人手不足ではない、むしろ余っているけれど募集をかける企業もあるくらいです。
これらの業界を志望されていたら注意が必要です。
理由は、のちほど説明致します。
有効求人倍率とは
有効求人倍率とは、簡単にいうと『入社のしやすさ』です。
下の表は、厚生労働省が発表した2020年8月までの一般職パートを対象とした有効求人倍率です。
1より高ければ高いほど『受かりやすい』となります。
改めて表を見ると、今年3月の倍率が1.62に対して以降、数値は下がり、8月では1.11となっています。
つまり『受かりにくい』状況なのです。
参考統計表3:出典元 厚生労働省(有効求人倍率資料URL:https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/G10-202008.pdf)
【アルバイトに受からない理由②】互いの目的が合わない。そもそも向いてる?向いてない?
私は、飲食店の店長だった頃も含め、これまで4桁にのぼる面接を担当してきました。
面接で採用される極意は、別の記事で挙げたいと思いますが、応募する前に考えてほしいことがあります。
それは、あなたが『働く』という目的があるのに対して、企業側も『欲しい人材』があるということです。
分かっているようで分かっていない方、意外と多いです。
ご自身の希望ばかりに気をとられていませんか?
向き不向きを知る
まず仕事を探す際『好きか嫌いか』『出来るか出来ないか』を、考えると思います。
『好きだから向いている』『出来ないから向いていない』は、あくまで主観的です。
仕事には、どんなかたちであれ相手がいて、相手があなたへ感じる『向き不向きとは違う』と、いうことです。
客観的な意見をすべて真に受ける必要はないですが、自分を知る上で、相手からの評価は、気に留めた方が良いでしょう。
ちなみに、企業は不採用の理由を聞かれなければ教えません。
不採用になってしまったら「次に活かしたい為、可能な限りで構いませんので教えて頂けますでしょうか」等、担当者に聞いてみましょう。
短期?長期?
よく見受けられるのが、3ヶ月や6ヶ月のいわば短期勤務希望者です。
募集要項に『急募』『短期可』『1つのプロジェクトだけ』ならまだわかりますが、なかには「慣れたら長期を考えています」等、素直に伝えてくれる方もいます。
どんなに素晴らしい方でも、私は採用しません。
期間や目途を知れるのはありがたいですが、これから指導する立場からすると「どうせ教えても、すぐ辞めてしまう」という意識が働き、雑務を押し付けるだけの要員になりがちだからです。
私が応募者なら必ず長期で考えている旨を伝えます。
辞めるタイミングは、自分だけが知っていれば良いのです。
【アルバイトに受からない理由③】企業の意図を知っていますか?本音教えます!
なぜ人員整理するのか
まず、完全失業率という言葉があります。
完全失業率とは、15歳以上の労働力ある人口に対しての指標です。
こちらは、高ければ高いほど失業者が多いという認識で構いません。
下の表を見ると、昨年よりコロナ禍で上昇している事がわかります。
完全失業率:出典元 総務省統計局(完全失業率
URL:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html)
人員整理の話になりますが、端的にいえば『経費が収益に見合わないから』です。
正社員の給料は固定ですが、時給のアルバイトは勤務時間によって変動します。
企業は、正社員の給料を下げることを、基本的にはしたくありません。
ですから、アルバイトの人件費から削減していくことを優先します。
こんなご時世だからこそ、今まで辞めて欲しかったアルバイトの方を、辞めるように促しやすくなっている状況でもあります。
なぜ募集するのか
基本的には人手不足が理由ですが、そうでない場合もあります。
上に挙げた『今、そうでない業界』の回収となりますが、注意が必要な理由として
・人員整理での入れ替えが目的(自分も辞めさせられる可能性あり)
・スキルの高い人材を求めている(ハードルが高い)
・新規事業の立ち上げ(応募者の殺到により倍率が高い)
以上のことが考えられるので、やはり業種選びは重要になってきます。
人手不足は、またすぐやってくる
今、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化している業界も多いです。
まずはこの危機を乗り越える必要があり、その為に経費削減しやすい一つが人件費です。
この点は忘れないでください。
ですが長期的に考えると、人手不足はまたやってきます。
聞いた事がある方も多いと思いますが、日本人の人口は毎年減っています。
人手不足で倒産した企業もざらにあります。
外国人を採用して補うのでは?と、以前の私も感じていましたが、日本語能力を問われない仕事は確かにその通りです。
しかしながら、社内の英語体制が整っている企業は、実は多くはないのです。
結果として、今のうちに抱え込みたいという意図があります。
【アルバイトを辞めさせられない為には】
これは少し余談になりますが、私が学生時代アルバイトをしていた時から意識しているのは『ポジション』です。
なんだかスポーツみたいですね。
常に会社(チーム)、上司(監督)にとって必要な存在であり続けることが大事だと感じていました。
それは部下をもつようになって、尚の事感じたことでもあります。
ルールを守れない、指示に従うことが出来ない、指摘されたことを改善出来ない等、色んな方がいました。
確かに納得がいかないことも多いです(私も感じる時はあります)。
ですが、根本的に雇用とは『労働に従事させ、対価として賃金を払う』です。
この労働に納得がいかず、反発していては賃金を払う価値がないのと同義です。
時給計算が大半なので、給料をもらう権利はありますが、人材として必要ではないので辞めてもらいます。
もし、その企業に在籍し続けたいのであれば、その理解が必要です。
まとめ
それではこの記事のまとめにはいります。
・業績の上がっている人材不足の業種を選択する。
・企業が求めていることを考える。
・企業の都合を聞き、可能な限り柔軟に対応する。
・必要な人材であり続ける。
記載した通り、今は以前より企業側が人材を選べる時期です。
受からないことで悩み過ぎないように。
記事を書きながら、物件探しに似てるなと感じました。
条件ひとつ見直せば、更に多くの企業が見つかるかもしれませんね。
念を押しますが、企業目線を考えるのを忘れないように。
WORK-LIFE-HAPPY TAKUZOでした。