以前はそんなことなかったのに…
いったい、自分はどうしちゃったんだろう…
そんな風に感じることってありませんか?
時に漠然と不安になったり、どうすればいいのか?
と焦る気持ちが湧いてきたり。
実は、日本では15人に1人がうつ病を経験する時代です。
厚生労働省の調査では、うつ病を含む気分障害の患者数は年々増えており 、2017年には日本人の約30人に1人が、通院や入院をしているという結果が出ています。
65歳以上、また40代50代の方に患者が多いのも特徴です。
50代のあなたは「不安や焦りに向き合える」方法を知っていますか?
知らないと知っているでは、まったく違います。
この記事を最後まで読めば、不安や焦りに向き合える対処法が理解できます。
「50代・うつ」“時々”起こる不安や焦りを放っておくと危ない
うつ状態に至るには、それぞれの年代特有の原因があります。
40代50代働き盛りの人では、やはり”仕事のストレス”が要因となることが多いようです。
誰でも感じるものだからこそ、ついつい我慢してしまいがち。
これが危ないんです。
不安を感じない人なんていない
仕事のストレス、ほかにも家庭の問題や、人間関係など、不安は誰にでも訪れる一般的な感情です。
感じた事ないなんて人いないんじゃないですか?
何か要因があって、それが遠ざかれば不安がなくなる。
それならまだ問題は少ないんです。
多くの人の不安はそういう不安です。
ただ、要因から離れてもその事を考えて不安になってしまう。
もしくは不安に感じる事が日常的に付きまとっている状態。
これを放っておくとどうなるか?
ちょっと無理すれば仕事や日常生活を送ることが出来てしまうので解りにくいのですが、少しずつうつ状態が当たり前の状態になってしまい、改善や治療が難しくなってしまいます。
焦りの気持ちの原因
なぜか落ち着かなくてソワソワしたり、こうしないといけない、今の状況を抜け出さないと。
などと、妙に焦ってしまう、イライラして集中力が続かず仕事が手につかない、なんてことも。
原因の一つは、先に書いた”不安”です。
周りの人と比べて劣っているとか、やるべき仕事に追われているとか、こうありたいと思う理想
と現実とのギャップとか。
それぞれ不安を解決しないと!と思う気持ちが焦りの正体と言えます。
簡単にまとめると、
不安を感じない人なんていないけど、その不安は放っておいてはいけません。
焦りの気持ちの原因は、不安を解決したいという思いです。
「50代・うつ」不安や焦りへの対処法
では、その不安や焦りの気持ちにはどの様に対処すればいいのかのでしょう?
うつ病など気分障害と言われる病状には、早い段階で気付き対処する事が大事です。
その方法について今回は3つお話ししたいと思います。
整理しましょう
今、自分や周りに起きていることを、細かく整理して不安や焦りの原因を考えてみましょう。
・メモや日記をつけてみましょう。
文章にして、視覚的にみてみると意外と整理できたりしますよ。
本当にあったことを箇条書きにする程度で構いません。
例えば、今日は20時に帰宅んどい。もうご飯食べて寝る。
とか、今日も○○さんの話、長い。疲れた。とか、そんな感じで構いません。
続けていると、何がストレスなのか見えてくるかも。
・自分の考え方の癖を知る
真面目すぎる考え方をしていませんか?
気を使い過ぎる所はありませんか?
思い込みが強すぎはしませんか?
なにかにつけて人のせいにしてしまうところはありませんか?
上記の日記等を見ながら自己分析してみるのもいいかもしれません。
・不安や焦りの原因が何か考える
漠然と不安だとか、イライラするなではなく、これが不安だ。
この事で焦っている。が見つかると対処もしやすいです。
ただ、うつの特徴として“漠然と”が強敵です。
なかなか特定できるものでもないのですが原因をつかめると改善への大きな一歩です。
つらいとき事日記を読み返してつらい原因を改めて認識してみてはどうでしょう?
あきらめましょう
状況を知ることが出来たら、諦めることを覚えるのも大事です。
「もう無理~」が言えるようになると最強です。
・出来ないことはやらない!
・無理はしていませんか?
・我慢しなくていいんです。
・気遣いもお休みの日を作りましょう。
・不安や焦りの原因から距離を取るのも効果的。
・ペースをゆるめましょう。
どうしても、責任のある仕事や、家族との付き合いともなると、やらないわけにはいかない事もありますよね?
やらない!が出来ないなら無理しなくていいように、
我慢しなくていいように、ペースをゆるめましょう。
仕事の量を減らしましょう。
今日はここまで!をゆるめにあらかじめ決めてみるのもいいかも。
気遣いも立派なストレスです。
家族とはいえど“人”との距離とを取ることがストレスの解消に役立つこともあります。
ストレスの場から離れて散歩の時間を作ったり、お風呂にいつもより長く浸かったり。
距離とを取るのと同時にリラックス出来ますよ。
受け止めましょう
長い間うつ状態が続いていないか?
体調はどうか?
原因は?ペースを緩めたけど駄目だった。そんな時は?
・うつ病の可能性を考える
長い間うつ状態が続いているなら、うつ病の可能性を考えることも必要です。
病気と考えると、いやいや・・・としり込みしてしまうかもしれませんが、
最初にも言いましたが、うつは15人に1人の方が経験する病気です。
あなただけではないです。
状況を解決するために一歩踏み出してみてください。
・無理はしない。
うつの一番の治療法は休むことと言われています。休みましょう。
仕事は休めない。家のことをやらないと。「うつなんて恥ずかしいよ。」
色々な面があって難しいかもしれません。それでも休むことが正解です。
職場でも家でも、今の自分を素直に伝えて、休める場所を作ることです。
元の自分に戻るためにも、休むことは必要なのです。
・自分を責めない
うつ状態やうつ病は決して心の弱さに起因するものではないです。
自分の性格病気だと理解すること。
自分のせいではないと理解すること。
これも大事です。
まじめな人、気遣いをする人、優しい人など、何かと自分のせいにしてしまう人こそ、うつになりやすいと言います。
「あなたのせいではない、大丈夫」そんな言葉を自分に投げかけてあげてみては?
「50代・うつ」不安や焦りへの対処法 – まとめ
○不安や焦りの気持を整理しましょう。
・メモや日記をつけてみましょう。
・自分の考え方の癖を知りましょう。
・不安や焦りの原因が何かを考えましょう。
○やる気が無い時は仕方ない。あきらめましょう。
・出来ないことはやらない。
・無理はしない。
・我慢はしなくていいです。
・気遣わない日を作りましょう。
・不安や焦りの原因から距離を取るのも効果的。
・ペースをゆるめましょう。
○不安や焦りは病気のせい。受け止めましょう。
・うつ病の可能性を考えましょう。
・誰かに相談しましょう。
・治療を受けましょう。
・自分を責めなくても大丈夫。
うつ病は、完治したとはなかなか言いづらい病気です。
漠然とした不安や焦りの気持ちが又いつ襲ってくるかわかりません。
予防という意味でも、3つの対処法、普段からこころがけてみてはどうでしょう?