これはもしかして、「老害」だと思われているのかもしれない
会社にしがみついて勤め続けるのか、それとも退職や転職を考えたほうがいいのか…
ともかく、今は転職も退職も考えていないけれど、会社に要らないと言われないように「老害社員」にはなりたくない。
この記事は、勤続30年の会社を辞めた経験と、50代で転職した経験を持つ筆者があなたの今の気持ちがわかりすぎるので書いた記事です。
この記事でわかること
- あなたが今のままでいたいと思う本当の理由
- 会社にしがみつくままの時のメリットとデメリット
- 50代で老害社員にならないためにすること
きっと、何かのヒントになると思います。
最後までお付き合いください。
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退職も転職もしない50代のあなたが会社にしがみつく本当の理由
しがみつくのは「継続雇用制度により雇用と最低限の収入が確保される」から
このまま退職せずに転職もしないでいるのは…
厚生労働省の高齢者の雇用の説明の中にこう説明してあります。
「継続雇用制度」とは、雇用している高年齢者を、本人が希望すれば定年後も引き続いて雇用する、「再雇用制度」などの制度をいいます。この制度の対象者は、以前は労使協定で定めた基準によって限定することが認められていましたが、高年齢者雇用安定法の改正により、平成25年度以降、希望者全員を対象とすることが必要となっています。
つまり、このまま会社にしがみついていることで、これからの再就職の心配をすることなく働くことができるから。
現状には不満だけれど、年齢的に見てもこのままの方が最低の生活は保障されるという選択もナシではありませんよね。
但し、会社に居続けたときに65歳まで働けるのは間違いありませんが、国が認めている「継続雇用制度」にも注意が必要です。
注意ポイント
【2種類ある継続雇用制度】
- 再雇用制度
定年年齢で一度退職扱いになります。
その後、新たに雇用契約を結ぶ形になります。
その際のメリットは、勤務時間や勤務日数などの労働条件を変更するできること。
デメリットは、今までの役職はなくなります。
*契約社員や嘱託社員という雇用形態となります。 - 勤務延長制度
勤務延長制度というのは、再雇用制度とは異なり退職せずに、現在の雇用形態を維持したまま期間を延長し継続雇用する制度です。
この際のメリットは、基本的に今までの役職や待遇に変化はない。
自分がやってきた仕事で継続して働くことができる。
デメリットは今までの勤務時間や勤務日数は変更しにくい。
年齢的につらく感じることも…。
しがみつくのは「転職や独立はリスクが高い」から
若い頃はすごくやりたいことがあって、将来は自分の会社を…。
なんて思っていた人も多いことでしょう。
しかし、長年生きてきて現実は思った通りには行かないのを目の当たりにしているのではないですか?
私も同じでした(笑)
たしかに、現在の安定した生活(仕事や待遇には満足していない)を捨てて自分で起業するのはすごく勇気がいると思います。
しかし、不況、不況と言われて久しいですが、企業の倒産件数はここ数年減っているんですね。
詳しくは➤ 全国企業倒産状況:東京商工リサーチ
簡単に起業や副業なんでできないと思った方、それは昔の話です。
まずは会社に残りながら、別の収益源をつくることを考えてみてはいかがでしょうか?
現在は,あらゆるSNSがあり、手軽に起業する若者や主婦がいるくらいです。
企業戦士で過ごしてきて時間がなかったあなたはその情報すらしならいかもしれませんね。
ご自身のライフプランや現在の状況に応じて選んでみると良いですね。
しがみつくのは「自分の実力を知っている」から(怖いから)
誰もが自分と向き合うのは、「怖い」と思っていると思います。
もちろん私も無職の時に経験しました。
30年もの間、結構業界でもがんばって名前も知れたし、どこでも通用するかな…。
なんて思っていました。
しかし、井の中の蛙ということはすぐに思い知らされる羽目に…😢
この時は、結構へこみました。
しかし、人生100年と言われるこの時代に50代でまだまだ体も元気だとしたらやるべきことは「やってみる」ことだと知りました。
まずは、自分の市場価値を調べないといけません。
自分の評価と周りの評価はまったく違います。
そして周りの評価の方が「正しい」ことと認識すること。
そう、自分の価値を認めることができるとあとは気が楽になりました。
自分を知らないほど怖いものはない。
自分を知ったら怖いものが無くなった。という感じです。
(名言っぽいのを吐くつもりはありません)
次にすすむために自分の市場価値を調べる方法はコチラです👇
私もやってみて、打ちのめされたので皆さんもどうぞ(笑)
*もちろん無料で登録するだけです。
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50代が退職も転職もしないで会社にしがみつく「メリット」
会社に残るも辞めるも転職するもあなたの判断ですが、一度このまま残った場合のメリットを整理しておきましょう。
どんなメリットがあるんでしょうね?
50代は収入が高いから会社にしがみついた方がいい
実は、やはり長年働いてきたあなたの積み重ねで「勤続年数別の平均給料」も50代は高くなっています。
なので、50代のあなたは結構な収入を得ている場合が多いデータとなっています。
裏を返すと、転職して今の収入を得られるかを確認する必要があります。
もっとも、今流行りの収入より時間を優先する人はこの限りではありませんが…。
〔勤続年数別の平均給与〕
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与を勤続年数別にみると、男
性では 35 年未満までは勤続年数が長くなるにしたがい高くなり、勤続年数 30~34 年の
階層(743 万円)が最も高くなっており、女性では 30 年未満までは勤続年数が長くなる
にしたがい高くなり、勤続年数 25~29 年の階層(432 万円)が最も高くなっている。
なお、勤続年数による較差は男性に比べ女性は比較的小さい民間給与実態統計調査:国税庁長官官房企画課資料より引用(令和3年9月)
自分で当てはめてみて今後の生活も含めていちど冷静に確認をする必要があります。
あなたの収入は上がりますか下がりますか?
転職したら上がりますか下がりますか?
50代は役職定年になっても最低賃金は保証される
50代で転職すると言う決断をできないあなたは役職定年と言う制度をご存知でしょうか?
役職定年と言う制度をご存知でしょうか?
一定の企業では55歳位になると役職を外されその役職手当が減ると言う制度が取り入れられています。
もちろん仕事量は若干減る場合はございますがそれまでの部下がいきなり上司になったりするしかも収入が減ると言うことでモチベーションの維持は非常に難しい状況となります。
もちろん仕事量は若干減る場合はございますがそれまでの部下がいきなり上司になったりするしかも収入が減ると言うことでモチベーションの維持は非常に難しい状況となります。
ただ役職定年で大山を外れたとしても最低限の生活の保障は担保されるわけです。
それも選択肢の1つには間違いありませんね
50代からの新しい環境への挑戦は心身ともに負担が大きい
50代まで長年働いてきたあなたは今の働いている環境が身に付いています。
あたりまえですが、実はこれがなかなか厄介で苦労した経験があります。
私は52歳で退職、半年間の無職期間を経て転職することができました。
その際の経験上、あなたにお伝えできるのは、
- 初めてのことはとにかく疲れる
- 理解するまで時間がかかる
- 今までのやり方はリセットした方が良い
- 年下の上司があたりまえ
- 休日の使い方が下手(笑)
あとは、実際に同年代で転職してきた方は体力的に非常に大変そうでした。
私は体力は日頃から鍛えていたので大丈夫でしたが、何もしていなければ気疲れと体も疲れるWパンチでやられちゃうかもです。
だからこそ、今のまま働き続けるという選択もありですね。
50代が退職も転職もしないで会社にしがみつく「デメリット」
どんなデメリットがあるのかわからないよ
このままの会社にしがみつくことによってどのようなデメリットがあるのでしょうか?
人生100年時代になった今、以前のような考え方ではいけないのかもしれません。
基本はこのまま職場環境は改善しない
あなたが、この記事を読んでくださっているということは、現状に何らかのご不満があるとのことだと思います。
勤務時間、、休み、人間関係、待遇、仕事内容などなど、実際には100点の会社などありませんので何かしら不満もありながら仕事をすることになりますが、その際、不満に思っているポイントを整理しておく必要があります。
なぜなら、絶対にガマンできない自分の優先度の高いものが何なのか?これから先はどうなっていくのか?を客観的に考えたほうが良いです。
- 「給料」が安いのが耐えられない人は、そのまま在籍して上がる可能性があるのか?
- 「休み」がないのが耐えられない人は、会社の考え方が変わってブラック➤ホワイトになるのか?
- 「面倒くさい人間関係」が耐えられない人は、その対象者はいなくなって問題解決出来るのか?
- 「仕事内容」に不満を持っている人は、それが改善することがあるのか?
- 「待遇(評価)」が不満。業績を上げているのに評価に反省されない。
などいろんなものがあります。
あなたが裁量権をもって改革できる立場にあれば話は別ですが、基本的にこれらのあなたの不満はよっぽどなことがない限り改善することはありません。
そう思っていた方が無難です。
過度な期待はしない方が賢明なのです。
大事なことですのでもう一度言います。
基本はこのままで職場環境は改善しない!
ということは、上記の不満とこれからも末永く付き合っていくことを選択することになるのかもしれません。
私はそれがイヤだったのでコロナ真っ最中の2020年の春に退職を決意しました(タイミング悪すぎ💦)
「フィフトラ」50代はリストラ候補筆頭
「フィフトラ」って知っていますか?
アラフィフを対象にしたリストラをすること。
2022年~さらにこの傾向が強くなると予測されています。
このまま、会社に飼い殺し(言い方悪すぎ💦)にされて急にリストラを言い渡される可能もあるし、
やっぱり、給料下がっても辞めなければよかったと思うこともあるし…
ただはっきりと言えることは、何か新しいことに挑戦したり目を向けなければ「フィフトラ」として真っ先に声がかかるかもしれません…。
「去るも地獄 残るも地獄」
あなたはこの2択のうちのひとつを選択しないといけない。
それは、もう間近に迫っています。
50代の老害社員にならないためにすること3つ
さて、会社に残っても新しい会社に行っても、その場所で「老害」認定を受けることにならないようにするためにどうすればよいのか?
前職で人事採用をやっていた経験から「老害」を思われないようにするポイントを3つあげてみます。
会社側は雇い続けたい50代とそうではない50代がいる
実際に、ご自分の同期でもいろんな方がいると思います。
会社というのは年齢だけで「要らない」と最終判断することはまずありません。
ではなぜ、50代に「フィフトラ」などという現象が起きるのでしょうか?
私の経験上ですが、
- 今までの経験にあぐらをかいている
- 新しいことに興味を示さずに過去の話に執着する
- いろんな便利ツールを使いこなせない
- 頑固な職人気質
- 悪い意味での体育会系
こんな方が多く感じられました。
ただ、このような人も良い点はあって
頑固な職人気質は、完璧に商品をつくったりサービスを提供したりと会社に貢献したことは間違いありません。
人が足りない状況の時でも自分を犠牲にして会社に尽くしてくれました。
しかも、恩着せがましくではなく「当然だ」との意識で。
だからこそ会社から「雇い続けたい」と思ってもらう必要についても理解してもらいたいと思っています。
大事なことなのでもう一度言いますね。
会社側は雇い続けたい50代とそうではない50代がいる
もし、先程の項目が該当しても、あなたにもいい部分があります。
会社にこれからも貢献できるものを大切にアピールしていきましょう。
まずは、会社に雇い続けたいと思われること。
その上で辞めることもできる選択肢を持つことがあなたの為でもあります。
会社にしがみつくのではなく、会社から頼りにされる人材になる
先程も述べましたが、会社に残ってくださいと言われたら会社員として本望ですよね!
会社人生の後半になっても自分を頼りにしてくれるなんて最高ですね。
これは、すばらしくWIN-WINの関係です。
ただそんな人ばかりではないので、まだすぐに辞めないのであれば
その際は、この記事のはじめの方に書きました、「継続雇用制度」を再読してください。
転職を目指して退職の準備をする
さて、老害社員にならない為にすることとして「転職」があります。
とはいっても、転職先でも老害と言われるのでは?と考える人いますよね?
見る目が厳しい50代の転職では、老害候補の人は採用される可能性は限りなく低いです。
ですから、転職できれば晴れて「老害認定」からは外れることとなります(笑)
で、肝心の転職ですがもちろん簡単ではありません。
しかし、ここ数年は転職する人が50代でも増加しています。
これはTVCMでもよく見る「転職エージェント」の力がおおきいです。
転職をするときに、近所の職安で見つけるなんて至難の業です。
52歳で無職になった私も登録後、3カ月で内定を勝ち取りました。
自慢話になりますので控えますが、一部上場企業で休みもきちんとしていて前職と比較すると…
自分の希望をエージェントの担当に伝えてあとは待つだけという感じでしたが、途中のやり取りおできるので他の「転職サイト」などと違い自分の希望がかなえられたのは非常に依頼してよかったという実感です。
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まとめ:50代・会社にしがみついて退職も転職もしたくない「老害社員」にならないために今からすること3つ
さて、ここまでお読みいただいてありがとうございます。
まとめに入りますね!
この記事をお読みになって
- あなたが今のままでいたいと思う本当の理由が整理できましたね?
- 会社にしがみつくままの時のメリットとデメリットはわかりましたか?
- 50代で老害社員にならないためにすること3つはわかりましたね?
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きっと、あとあと転職したくなった時にもヒントになることでしょう。