転職をする上で最初のハードルである履歴書の転職理由をどう書こうか、迷うことはありませんか?
特に人間関係や条件(給料や労働時間など)のことは、ネガティブな言葉になりやすく何をどう書けばいいのかわからないと思います。
この記事では、
- 50代が履歴書に書くべき、成功する効果的な転職理由
- 50代が履歴書に書いてはいけない転職理由
- 50代が転職に成功するための履歴書の具体的な転職理由記入例
以上を解説していきます。
この記事を読むと転職理由を効果的に表現できるようになるので、転職活動をよりスピーディに成功させることができますよ。
50代が転職に成功する効果的な履歴書の書き方を、転職理由にクローズアップして解説していきましょう。
50代が履歴書に書くべき、成功する効果的な転職理由3選
50代が転職に成功するための、履歴書に書くべき効果的な転職理由を3つ挙げました。
1つずつ解説していきます。
ポジティブな印象を与える文言を使う
転職理由を書くときは、ポジティブな印象を与える言葉を選びましょう。
たとえネガティブな理由があったとしても、見る角度を変えてポジティブな言葉で表現するか、もしくは他のポジティブな理由を書くべきです。
「上司と合わなかった」といった人間関係に起因することや、「長時間労働を虐げられた・低賃金だった」といった労働条件に関することを書いてしまうと、トラブルで辞めたんだろうなというネガティブな印象を与えてしまうからです。
人間関係・労働条件などのネガティブな理由を履歴書に書くのは、なるべく避けることをおすすめします。
ポイント
- ポジティブな言葉を意識的に使う
- ネガティブな転職理由には触れない
スキルや経験は簡潔に!
自身のスキルや資格、培ってきた経験などは簡潔に書くようにすると良いです。
なぜなら50代では獲得しているスキルや経験が多いため、長文になる傾向にあるからです。
50代ともなると社会人経験が長いため、今まで身に付けてきたスキルや取得している資格、様々な経験が1つの大きなストーリーとして語れるほど多くあるものです。
スキルや経験はアピールポイントになりますが、長々書いてしまうとだらっとした印象を与えてしまい最後まで読んでもらえません。
アピールしたいものを絞り、簡潔に書くことで読んでもらいやすくなってインパクトを与えられます。
ポイント
- とにかく簡潔に!長文にならないように注意する
- アピールポイントは1つか2つに絞る
自分の強みと企業のニーズが結びつくように
スキルや経験からくる自分の強みと、相手企業のニーズが直結するように文章を書くと良いイメージを持たれます。
相手企業が求める人物像と自身の強みが一致すると、採用確率が大きく高まるからです。
サービス業への転職をしようとしているのにPCスキルをアピールしていたり、介護職を目指しているのに英会話を前面に押し出したり。
このような、ポイントがずれたアピールは相手企業に刺さりません。
相手企業が転職者を募っている時点で、ある程度経験者を狙っているので企業の仕事内容などに少しでも生きてくるような部分を書いていくようにしましょう。
ポイント
- 相手企業にマッチするスキルや経験を取り上げる
- そのために相手企業をよく知ることも大切
50代が履歴書に書いてはいけない転職理由3選
次に、50代が書くとマイナスになるので書かない方がいい、という例を3つ挙げました。
不満や愚痴といったネガティブな文言
上記でも解説しましたが、合わない・できない・やりたくないといったネガティブな言葉は絶対に書かない方がいいです。
『〜ない』といった否定的な言葉は、見た瞬間に不採用決定です。
50代で書きがちなのが「今はできませんが、採用していただければできるように努力します」といった、一見がんばりますというアピール。
努力します、という部分より『〜できない』の部分が強調してとらえられがちです。
否定的な文章は使わないように、意識的に気を付けましょう。
ポイント
- ~ない、という言葉使いに気を付ける
- 否定的な言葉は強調されがちなので注意!
転職理由が希薄・つじつまが合わない
転職理由が『御社の信条・理念に共感した』や『新たな気持ちで学んでいきたい、頑張りたい』といった具体性の欠ける稀薄な文言は抽象的なイメージを与えてしまい、悪い印象を与えてしまうので止めた方がいいです。
また、自分の強みを生かせず転職活動をしているのに新たな挑戦という気持ちで異業種を希望していると、つじつまが合わずに整合性の取れない文章になりがちです。
転職しようと思った時の理由を見つめなおしてキャリアプランや働く目的をハッキリさせることで、転職理由はより明確な言葉で表現できるようになります。
ここで表現した転職理由を叶えられない企業への志望は、当然つじつまが合わなくなってくるので注意しましょう。
ポイント
- 具体性のない抽象的な言葉は使わない
- 自身の人生や仕事観をもう一度見つめなおしてみることも大事
自分の希望ばかり主張している
勤務時間や給与面など希望があれば転職理由に交えて伝えてもかまいませんが、そこばかりが膨らむと自己主張が強いという悪い印象を与えてしまいます。
希望事項を伝えるだけでなく、謙虚さと柔軟性が伝わるような文言に変えると良い印象を持ってもらえます。
特にお給料面に関しては、50代だと若い人に比べてベースとなる給料が高くなる傾向なので、企業側もリスクを背負うことになります。
そのリスクに見合うような経験やスキルを提供できることを伝えたり、出勤時間や曜日などの条件には柔軟に対応できる旨を伝えることも大切です。
ポイント
- 希望ばかり伝えると自己主張が強いと評価されるので注意する
- 謙虚さと柔軟さを盛り込んだ文面で伝えられるように
50代が転職に成功するための履歴書の具体的な転職理由記入例
ここからは、実際に50代が転職に成功するためのOKの回答例とNGの回答例を見ていきましょう。
50代が転職に成功するためのOKの回答例
・長時間労働だったので転職したい
「現在の職場は8時〜22時の長時間勤務が常態化しています。
保守的な職場で改善の見込みがありません。
自分自身の心身を正常化して最大限のパフォーマンスを発揮できる所で働きたい思いがあって転職活動しています。」
ポイント
→現状の労働時間が異常であることや変革できないことが伝わります。
→自身の能力をより発揮したいという前向きな気持ちが表現できている。
・低賃金、昇給無しだったので転職したい
「今の会社は給料が低水準であり、経済的に厳しいので転職活動を始めました。
現在月給18万円ほどで、今後も昇進や改善は考えにくい環境です。
貴社では給与形態や昇進システムが明確であるということで、自身のパフォーマンスを最大限発揮して貴社に貢献することで経済面を克服してキャリアアップを目指したいと思っております。」
ポイント
→賃金のことは大事なので、はじめに確認する必要事項ではありますが、聞き方によってはマイナスイメージなりますので気をつけましょう。
・異業種への挑戦
「現在営業職で、クライアント様とのお話の中から要望を吸い上げ、価値提供や改善策を提案することで満足していただくことを信条としてやってきました。
そういった、相手の話を聞き寄り添うことや価値提供や改善を提案すること、そして営業で外回りする中で身に付いた体力を発揮して、多くのご年配の方へ力添えできる介護職に挑戦したく貴社を希望させていただきました。」
ポイント
→顧客本位で仕事をしてきたことが良い印象を与えられている。
→現在の経験やスキルが異業種で役立つ部分に特化して表現できている。
50代が転職に成功するためのNGの回答例
・人間関係が原因で転職したい
「現在の上司は、意見を組み入れてもらえず無理難題ばかり押し付けてきます。
また常に仕事状況を監視されており、叱責されることもしばしばで精神的に限界を感じているので転職活動を始めました。」
注意ポイント
→会社の上司に対しての一方的な不満
→自分がなぜ「叱責」されているかの視点がなく他責思考
・転職理由が稀薄
「私はソロキャンプが趣味なのですが、現在の会社では連休が取れないので不満でした。
それでいて拘束時間も長く給料も安いので転職を決めました。
現在の仕事内容ではやりがいも感じず、会社からも評価してもらえていないですが、貴社では貢献していけるよう努力していく所存です。」
注意ポイント
→休日や給料、やりがいなど退職理由がはっきりしていない
→不満や安いなどネガティブな言葉が多く、さらに評価してもらえないという主体性に欠ける言葉は悪いイメージしか与えない
まとめ
ここまで、
- 50代が履歴書に書くべき、成功する効果的な転職理由
- 50代が履歴書に書いてはいけない転職理由
- 50代が転職に成功するための履歴書の具体的な転職理由記入例
以上を解説してきました。
50代が履歴書に書くべき転職理由は、
- ポジティブな印象を与える文言を使う
- スキルや経験は簡潔に!
- 自分の強みと企業のニーズが結びつくように
50代が履歴書に書いてはいけない転職理由は、
- 転職理由が希薄・つじつまが合わない
- 自分の希望ばかり主張している
- 自分の希望ばかり主張している
50代は,
【活かせる経験やスキル】を【簡潔に】表現して、【柔軟性と謙虚さ】をもち【ポジティブ】な言葉で【やる気と熱意】を伝える転職理由を書けば、必ず転職は成功します。
転職の第一歩である履歴書を良いものに作り上げて、転職を有利に進めていきましょう!