そう、あなたが違う環境でチャレンジしたいと思っていても、このままでは自分がダメになると思っていても、目の前に立ちはだかる「退職」の壁。
今ではあたりまえになった「転職」や「退職」も、いざ自分の番になると結構なストレスですよね。
どうしても辞めたいけれど、辞めることができない、自分では言えないという人もいると思います。
しかし、そんなストレスを一瞬でなくす方法があります。
それは、「退職代行」というサービスです。
聞いたことはあるかもしれませんが、近年、退職代行を利用して会社を辞めることが一般化してきています。
「退職代行」とは、退職したい本人に代わって会社に退職意思を伝えるサービスです。
退職代行の利用者を年代別で見ると、20代の人が最も多いですが50代も利用している人はいます。
しかし、50代の人が退職代行を利用した時、若い人が利用した時とはまた違う後悔をすることがあります。
そこでこの記事では、
- 50代が退職代行を利用すると後悔する理由
- 50代が後悔しないための退職代行業者を選ぶ3つのポイント
以上を解説していきます。
50代が退職代行を利用すると後悔する理由
若い人が退職代行を利用しても社会人経験が浅いことや年齢的に将来性があるため前向きに捉えることができますが、50代が退職代行を利用して会社を辞めるというのは不安に感じたり後悔することが多いと思います。
そこで、50代が退職代行を利用したら後悔してしまったという理由を見てみましょう。
社会人として責務を全うできなかった
通常、退職を決めたときは上司に自分の言葉で直接その旨を伝えるのが社会人としての基本的ルールです。
ですが、退職代行を利用するということは自分で直接伝えられない、何らかの理由があったはず。
50代ともなると社会人として当然のことができなかったということが、何十年とキャリアを重ねてきた責任感とプライドから後悔をしてしまうことにつながります。
責任感が強い人やプライドの高い人ほど、「仕事を最後まで全うできなかった」「上司にちゃんと退職を伝えられなかった」と自分を責めてしまう傾向が強いです。
職場の人間関係がスッキリ終われない
退職代行を利用すると会社に行かずに退職できるために、お世話になった同僚たちに挨拶できずにもやもやとしてしまい後悔してしまうことがあります。
また、自分で退職手続きせずに退職代行を使うなんて常識外れだと考える人もまだまだ多く、その結果ケンカ別れの形になることも多いです。
そういった人間関係の部分で後悔してしまうこともよく見受けられます。
会社とトラブルになった
たとえ会社と険悪になったとしても退職できればまだいいのですが、場合によっては何かしらのトラブルに巻き込まれることもあります。
よくあるトラブルとしては、退職希望をなかなか受理してもらえない・懲戒解雇された・損害賠償請求を受けた、などが挙げられます。
トラブルで大変な目に合うくらいだったら、自分で退職手続きするんだったと後悔してしまいます。
退職代行業者が悪徳業者だった
退職代行をお願いした業者が悪質だったということも、後悔する理由としてよく聞かれます。
業者からの連絡が遅い・アフターフォローがない・退職手続きがスムーズにいかない・追加料金で高額を請求されたなどのケースが挙げられます。
このような悪徳業者を選ばないために、ポイントを押さえて慎重に選びましょう。
50代が後悔しない退職代行業者の選び方3つのポイント
退職代行を利用して後悔しないために、見ておきたい3つのポイントがあります。
1つずつ見ていきましょう。
①退職代行を利用したときの流れを理解する
まず、退職代行を利用した時の流れを知っておくことが大切です。
流れを理解しておくと、手続きが進む中で知らなかったと後悔したり、トラブルになることを回避して円満に退職できるようになります。
下に、退職代行を利用した時の流れを挙げてみます。
- 業者を決めて問い合わせをする
- 退職に関しての打ち合わせ
- 支払い
- 退職代行を実行
- 退職完了後のやり取り
まずはインターネットなどを利用して、退職代行業者を選びます。
選ぶポイントは次の見出しで詳細を解説していきます。
退職代行業者が決まったら業者と退職に関して、以下の打ち合わせをおこないます。
- 退職の希望日・退職希望を伝える日の決定
- 会社から引き上げる・会社へ返却する荷物の有無
- 有休消化の有無
- 業務の引継ぎについて
- 離職票など必要書類の発行手続き
打ち合わせが終了したら代金の支払いをします。
退職代行業者が支払いを確認したら、いよいよ退職手続きが始まります。
業者は打ち合わせをベースに退職手続きを進めてくれるので、こちらが会社と直接やり取りをすることは基本的にありません。
無事退職が認められると、返却物等の送付やり取りや離職票や年金手帳などの必要書類のやり取りがおこなわれます。
これらのやり取りが終わった時点で、退職代行が完了となります。
退職代行を利用したときの一連の流れを理解しておくと後悔することが減ります。
特に、退職代行業者との打ち合わせの時には希望があれば伝えること、そして確認すべき事項を忘れずに共有することを忘れないようにしましょう。
あとから言った言わないとなるのは、トラブルの原因になるので気を付けてください。
- 退職代行を利用した時の流れを理解しておく
- 特に打ち合わせの時には、希望を伝えて疑問を解消しておく
②選んで後悔しない退職代行業者の特徴を知る
次に、選んで後悔しない退職代行業者の特徴を挙げていきます。
- 非弁業者でないか・顧問弁護士の有無は?
- 実績や知名度はどうか・口コミは?
- 価格が安すぎないか
- 返金保証の有無は?
- サービスやオプションの確認・追加料金の有無は?
退職代行業者は、退職の手続きを代行するだけです。
もし、有給消化や残業代の請求がある場合には弁護士が業務を行わなければなりません。
弁護士資格のないものが上記の行為を報酬を得ておこなうと、非弁行為として弁護士法違反となります。
また、顧問弁護士がいる退職代行業者だとチェックが入るため安心して任せることができます。
そのため、有給や残業代などの請求をするつもりがなくても、弁護士等専門家がいる業者を選んでおくと安心です。
実績や知名度は、退職代行業者を選ぶときの1つの大きな判断材料になります。
実績件数が具体的に出ていたり、好意的な口コミが多くあるような業者を選ぶべきです。
退職代行では、基本的にはパック料金として相談〜退職まで含めた料金設定になっていることが多いため追加料金はなく、さらに返金保証がついている業者が多いです。
そのためサービスの追加と言って追加料金が発生したり、返金保証のない業者は選ばない方が賢明です。
- 弁護士がいる業者だと様々な業務に対応してくれるので安心
- 実績件数と否定的な口コミはチェックする
- パック料金や返金保証など、値段の部分に注目
③退職代行の相場を知る
②お願いしたい退職代行業者の特徴の1つに、価格が安すぎないかがあります。
どんな分野の業者でも割と当てはまることですが、相場よりも安すぎる業者は悪徳業者の可能性があります。
一般的な退職代行業者の相場ですが、
- 民間業者:2~3万円程度
- 弁護士事務所:5万円程度
どんなに安くても2万円台の業者を選ぶことをおすすめします。
まとめ
ここまで50代が後悔しない退職代行の選び方を、後悔する理由とともに見てきました。
後悔する理由として、
- 社会人として責務を全うできなかった
- 職場の人間関係がスッキリ終われない
- 会社とトラブルになった
そして、50代が後悔しない退職代行業者の選び方のポイントを3つ挙げました。
- 退職代行を利用したときの流れを理解する
- 選んで後悔しない退職代行業者の特徴を知る
- 退職代行の相場を知る
退職代行を利用することは世間的に悪いイメージで後ろ向きな感じがしますが、決してそんなことはありません。
むしろ、退職を希望している場合は退職代行も仕事を辞める方法の選択肢に入れて構いません。
なぜなら、退職代行を利用せざるを得ないほどの会社や仕事であれば一刻も早く退職した方がいいからです。
そのためにも、退職代行の仕組みを理解して上手く活用することと慎重に退職代行業者を選ぶことで、後悔のない円満退社を目指しましょう。