老後2000万円問題が話題になっている昨今ですが、実際に50代になって先行きも不安に思いますよね?
老後資金に不安がある、今から老後資金を貯めることができるのか、など不安は尽きません。
しかし積み立てNISAやiDeCoといった投資方法を利用すれば、比較的低リスクで老後資金をしっかり貯めることができます。
もしかして詐欺? こわっ!
つい、こんな心配をしてしまうのも無理はありません。
だって今まで投資については勉強する機会がなかったのですから…
そんなあなたのためにこの記事では、
ポイント
・50代で老後資金を貯める方法
・積み立てNISAとは何か?iDeCoとは何か?
の2点に絞って解説していきます。
50代からでも遅くない!老後資金を貯める方法
50代になって老後資金を貯め始めるのは、決して遅くはありません。
貯蓄の方法によってはしっかり貯めることができます。
老後資金を貯める方法をいくつか挙げてみます。
保有資産の見直し
まず初めに、自分自身の保有している資産の全容を把握しましょう。
自家用車や自宅、宝石なども保有資産にはなりますが、老後資金を貯めるという観点で考えたときは現金資産がメインになります。
現金資産を把握したら、次は自身の老後の生活設計を考えていきます。
今の生活のクオリティを維持していくのか、より豊かに送りたいか、大変な思いをしない程度に必要最低限な生活が送れればいいのか…。
自身の老後の生活への目標によって、必要になる資金が見えてきます。
より具体的な金額を把握したければ、ファイナンシャルプランナーにお願いしてみるのも良いと思います。
銀行などへの預貯金
まず考えられる老後資金を貯める方法として、銀行への預貯金が挙げられます。
できるだけ元本割れを防ぎたい、つまり損したくない人や投資をするのが怖いといった思いがある方には銀行の定期預金がおすすめです。
実店舗を構える銀行より、ネット系の銀行の方が利率が高い傾向にあります。
例を挙げると、三井住友銀行の定期預金1年物で利率0.002%、楽天銀行の定期預金1年物で利率0.15%と75倍もの差があります。
ただ、銀行の預貯金を利用する際に気を付けたいのが「インフレリスク」です。
「インフレリスク」とは、物価が上昇することでお金の価値が下がること。
今現在の1万円が10年後も同じ1万円の価値があるとは限りません。
「低利率」と「インフレリスク」に弱いのが銀行の預貯金です。
投資による資産運用
次に資金を元手にしておこなう、投資による資産運用が挙げられます。
投資と聞くと「リスクが大きくて損するに決まってる」と思う方も多いと思います。
投資と一言で表しても実に多くの種類があります。
皆さんが投資と聞いて思い浮かびやすいもののひとつに株式投資が挙げられます。
他にも為替を利用したFXや、ビットコインなどに代表される暗号資産、国債や金、不動産投資などもあります。
50代から始めるのに一番おすすめなのは?
上記で挙げた3つの方法を比較してみて、50代から老後資金を貯める方法としてもっともおすすめできるのはこの【投資】です。
老後までの期間が若い人たちと比べるとどうしても少ないからです。
とはいえ、元本割れのリスクがあるためなかなか手を出しづらいのも事実。
そんな私たちでも始めやすい投資が、【積み立てNISA】と【iDeCo】です。
50代でも低リスクでおすすめの資産運用が【積み立てNISA】です。
積み立てNISAとは何か、メリット・デメリットも含めて解説していきます。
積み立てNISAとは
積み立てNISAとは、金融庁が決めた投資信託などを専用の口座を使用して少額積み立てで購入していき、そこで得られた運用益や分配金が最長20年間非課税になる「少額投資非課税制度」のことを指します。
積み立てNISAのメリット
積み立てNISAにはメリット・デメリットがあります。
まずメリットをあげると、
・20年間運用益や分配金が非課税
・比較的少額から始められる
・買うタイミングを判断する必要がない
・いつでも現金化が可能
積み立てNISAのデメリット
低コストでリスクも比較的低いため投資初心者に向いています。
そうは言っても投資ではあるのでデメリットもあります。
・元本割れの可能性がある
・選べる商品が少なく限定的である
・損失が出たときの損益通算(利益と損失の相殺)ができない
メリットとデメリットをしっかり理解したうえで、無理のない範囲で始めていきたいですね。
50代から始める個人型確定拠出年金のiDeCo
50代から始めるおすすめの資産運用に【iDeCo(個人型確定拠出年金)】があります。
iDeCoとは何か、メリット・デメリットも含めて解説していきます。
iDeCoとは
個人型確定拠出年金のiDeCoとは、毎月の掛け金を様々な運用商品で積み立てていき、60歳以降に受け取る制度です。
掛け金や運用商品、受け取り方などを自分自身で決めることができる年金、と考えられます。
iDeCoのメリット
iDeCoにもメリット・デメリットが存在します。
まずはメリットですが、
・掛け金(積立額)の全額が所得控除の対象になるので節税になる
・運用益は全て非課税
・受け取る際にも、退職金や年金として控除対象になる
・元本保証の運用商品もある
iDeCoのデメリット
次にデメリットも見ていきましょう。
老後老後
iDeCoは節税効果が高い制度です。
しかし私たち50代から始めると、受け取れる時期が遅くなるデメリットもあります。
メリット・デメリットを理解した上で、始められるといいですね。
まとめ
ここまで50代で老後資金を貯める方法と積み立てNISAとiDeCoとは何かを解説してきました。
50代から始める老後資金を貯める方法として、
・保有資産の見直し
・銀行への預貯金
・投資による資産運用
・50代から始めるのに一番おすすめなのは?
を挙げました。
その中でも50代からでも始めやすい投資商品として、
・積み立てNISA
・iDeCo
をメリット・デメリットを交えて解説してきました。
まずは今現在の保有資産をしっかり見直して老後資金がどれだけ必要かを把握しましょう。
そうして、各商品の特徴を理解して自分自身にあった投資方法で、無理なく老後資金を増やしていって安心した老後をむかえたいですね。