現代において終身雇用の時代は終わって、より良い条件ややりがいを求めて転職することは珍しくないことになりました。
50代での転職を考える時、面接において若い人にはない今までの経験を語ることができるといったメリットがあるものの、50代といった人生のベテランならではの失敗やNG行動があります。
そこでこの記事では50代の人が転職において面接を受ける際失敗しやすい、やってはいけないNG行動を3つ挙げたいと思います。
これがわかっていれば、失敗が防げることはもちろん、安心して面接を受けることができ採用につながります。
50代が面接で失敗するNG行動①話が長い
50代が面接に臨むにあたってのNG行動の1つ目は「話が長い」です。
話が長くなる要因がいくつかありますので、詳しく見ていきましょう。
自己PRが自慢話になっている
面接を受けるときによく聞かれることに“自己PR”があります。
今までの職歴やスキルなどを答えるわけですが、50代ともなると人生経験が豊富なためPRしたい経験やスキルが多い傾向にあるので、つい長々と話してしまうことが多いです。
言いたいことを全て、ではなくPRしたいポイントを1つか2つに絞って話すことが大切です。
相手が必要とする人材であることをアピールできるような話に焦点を当てて、なるべく端的に伝えることが重要です。
- 自己PRは1~2つに絞る
- 即戦力として役立つ人材であることを簡潔に
- 過去の栄光を語らない
聞かれていないことを話す・脱線する
面接では色々な質問をされますが、質問に対して答えてるつもりがだんだんと別の話へそれていくことがあります。
経験と知識が若い人より豊富で、かつ落ち着きもある50代だからこそ必要なポイントから脱線していくことが多いです。
話が脱線して答えるポイントがずれてくると、面接官からは「ちゃんと話を聞いていないな」と思われてしまいかねません。
面接官からの質問に集中して理解したうえで必要な事だけ答えることで、集中力がありしっかりしていると印象付けることができます。
- 年齢の割に話が理解できない人だと思われる
- 相手の求めることに簡潔に答える
50代が面接で失敗するNG行動②清潔感がない
50代の人が面接に臨むときにやってはいけないNG行動の2つ目に「清潔感がない」が挙げられます。
特に注意しなければならないポイントを見ていきましょう。
服装が汚い・身だしなみが悪い
面接において、清潔感のある服装・身だしなみをして臨むのは最低限必要であり、かつ最大のポイントです。
しわの入ったシャツであったり、よれよれのズボン、汚れてボロボロの靴などでは面接官が見た瞬間に採用は見送られるでしょう。
また、50代ともなると服や靴などもうある程度所有しているため、今あるもので何とか済ませようとしがちです。
服を新調したり、アイロンをかける、クリーニングに出す、靴を磨くなどできる範囲で身だしなみを整える努力が大切です。
また50代が気を付けたいのが、香水や化粧のにおい、そして加齢臭や服の生乾き臭です。
いやな臭いだけでなく、いい香りであっても強すぎるのは良くありません。目に見えるものではないですが、気を付けましょう。
- 見た目は大事、清潔感を心掛ける
- 自分の匂いは気付きにくいものなので気を遣うように
面接先に合わせた服装になっていない
面接先である会社には営業や事務職といった、スーツでかっちりした服装を求める職種もあれば、制服を着るような飲食店などのサービス業など、一定の決められた制服で仕事をする会社があると思います。
その場合面接には、ある程度相手に合わせた服装で臨んだ方が良いでしょう。
例えば営業職の会社の面接では、トレーナーにジーパンのようなラフな服装よりもスーツに革靴といったビジネススーツの服装が好まれます。
飲食店のようなサービス業の場合は、複数のスタッフとともに仕事をすることになると想定されるのでビシッと決めたスーツよりも、襟付きシャツにジャケットを着る程度の少しカジュアルな服装の方が良い印象を持たれる可能性があります。
とはいえ、面接ではスーツでといった条件を提示している面接先もあるので、面接依頼の連絡が来たときに服装を確認しておくことをおすすめします。
- スーツかジャケットか、面接先にふさわしい服装にする
- 面接前に先方に確認する
小物などを持参していない・疎かになっている
面接に持っていくカバンや、面接中に使用する筆記具、汗を拭うハンカチなど細かなアイテムを面接官は意外と見ています。
年季が入ったカバンや、筆記具に鉛筆と消しゴム、どこかでもらったような販促用のボールペン、洗濯しすぎて色落ちしたハンカチ、毛羽だったハンドタオルなど。
ずっと見られるものではありませんが、とっさの時に出てくるアイテムにその人となりが表れます。
とは言え、何も特別なものをそろえる必要はありません。
持っているカバンの中で比較的きれいなものだったり、売られている普通のボールペン、使用感の少ないハンカチやタオルなどを意識的にそろえておいた方が良い印象を与える、というより悪いイメージを持たれることは少ないでしょう。
- 持参品は意外と見られている
- 特別なものでなく、質感の悪いものは使用しない
50代が面接で失敗するNG行動③自信のなさが見える
50代が面接に臨むにあたってのNG行動の3つ目は「自信のなさが見える」です。
転職経験が豊富、ということはそれだけ職が転々と変わっていることを意味します。
そうしたことに自覚がある人は、どうしても自分に自信が出ないものです。
そういった姿勢が態度や言葉の端々に出ると面接官には確実に伝わります。
特に気を付けたいポイントを見ていきましょう。
愚痴や後ろ向きな発言
転職活動している理由であったり、過去の経験を質問された時の答え方として前職の愚痴や今までのキャリアを後ろ向きにとらえた発言は、面接官にマイナスイメージを持たれます。
前職の上司が嫌な人だった、今までやってきた仕事が合わなかった、スキルが身に付かなかったなど。
また、謙遜のし過ぎも自信のなさが伝わりやすいです。
大して〜、それほど〜、あまり〜など謙遜のし過ぎは、良いイメージを持ってもらえないので注意しましょう。
- 自己肯定感が低い発言はマイナスにしかならない
- 謙遜のし過ぎに注意!
目を合わせて話さない
面接官と話をするとき、目を合わせないと人見知りな部分とともに自信がないものととらえられやすいです。
質問に答えるとき、面接官から説明されているときは相手の目を見て受け答えすると、しっかり話を聞いてるなととても良い印象を持ってもらえます。
目を見るのが苦手なときは、眉間や鼻筋など目を直接見ずにほんの少しずらすだけでも落ち着いてみることができると思います。
50代である私たちが目を合わせず話すことは、若い人以上に自信のなさとおどおどして頼りない印象を与えてしまいますので気を付けましょう。
- 面接のときほど、相手の目を見て話をする
- 目が合わないと弱気・覇気がなく見える
まとめ
ここまで、50代の人が面接で失敗するNG行動を見てきました。
- 清潔感がない
- 話が長い
- 自信のなさが見える
面接では短時間でその人となりを見られます。
その中で、自分自身が相手に必要な人材なのかをどれだけ伝えられるかが面接では重要です。
たとえ履歴書の中身が良くても、いくら能力値が高く人柄が良くても、上記の特徴が面接で出てしまうと、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
自分自身のスキルやキャリアは変えることはできませんが、上記のようなことは意識を持てばすぐ変えることができます。
面接のときはNG行動を意識して身だしなみや話し方に気を付けて、採用を勝ち取りましょう。